八ヶ岳中央高原は、主峰赤岳を中心とした3,000m級の高山が連なる八ヶ岳のふもと(西山麓)に、その雄大な広がりを見せています。八ヶ岳の壮大な山岳美もさることながら、原村ペンションビレッジの高原風景もまた格別な趣きがあります。高原ならではの花々や小動物、山菜やきのこ、高原野菜、白樺林にカラマツ林…。
四季折々に展開する大自然の息吹と変貌は、我々の目を存分に楽しませてくれます。標高1,300m、夏は平均気温も19℃と避暑地として最適。
八ヶ岳自然文化園を始め、美術館や温泉など健康的なレジャー施設も万全。森林浴とともにバードウォッチングやスターウォッチングも見逃せません。八ヶ岳登山やハイキングはもちろんのこと、四季に応じて山菜狩りやきのこ狩り、つり、テニス、スキーなども楽しめます。高原の澄みわたった空気の中で味わうアウトドアスポーツや芸術鑑賞、自然散策やドライブも又格別です。
原村ペンションビレッジは日本でも最大級の規模をもつビレッジとして広く知られている反面、数少ない手つかずの森林や素朴な自然が残るリゾート地として穴場的な場所ともなっています。
星と風と緑の高原。雄大な八ヶ岳のもと、美しい景観と豊かな緑が安らぎを与えてくれます。
◆八ヶ岳周辺の植物◆
八ヶ岳の高山動植物は、白根山・白馬岳と共に“日本3大宝庫”の一つに数えられています。
■リンドウやシャクナゲなどの高山植物が有名ですが、高原にも様々な草花が咲き乱れています。白樺やカラマツを中心に、春はネコヤナギ・タンポポに始まり、夏はツツジ・スズラン・キキョウ・ユリなど可憐な草花が、秋はナナカマドやカラマツなどの紅葉で山々が紅に染まり、冬は樹氷や霧氷が華やかな雪景色を展開します。
いたる所に自生するレンゲツツジの見頃は6月下旬。白樺やカラマツの新緑は5月中旬頃から、紅葉は10月中旬〜11月上旬に。
■周辺の散歩道に生える野草をはじめ、八ヶ岳自然文化園内にはロックガーデンもあり、身近に高山植物を観察できます。コマクサやイワベンケイ、コケモモなど、八ヶ岳の高山植物が岩の間に植えられています。また、ミズバショウやサクラソウの咲く湿生花園、カタクリやイカリソウの咲く野草園もあります。
■八ヶ岳農場の温室では、ゼラニウム・ベコニア・インパチェンス・サフィニア・シクラメンなど、季節の美しい花々も買えます。
◆八ヶ岳周辺の動物◆
八ヶ岳中央高原には、野うさぎやリス・ヤマネ(天然記念物)・キツネなど、かわいい野性の小動物がたくさんいます。また野鳥も多く、カラマツ林では小鳥のさえずりが賑やかです。セキレイ、ミソサザイやツグミ、四十カラ、ウグイス、カッコウ、ツバメ、キジと様々な鳥たちが飛びかうなか、夏はミヤマシロチョウ(天然記念物)などの高山蝶やセミが、秋にはトンボが群れて飛び、コオロギやキリギリスの鳴き声が季節を感じさせてくれます。
時には八ヶ岳を下って来る野性の鹿も見られ、道路を横断する親子鹿の行列に出くわすこともあります。こんな時は、ひたすら通り過ぎるのを見届けるのみです。
◆山菜狩り・きのこ狩り◆
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ジコウボウ茸 |
5月から6月にかけてフキノトウ、ウド、ワラビ、セリ、ゼンマイ、タラの芽、ノカンゾウ、など種類豊富な山菜がペンション周辺で採れます。
秋には、キノコや山ブドウ、栗が採れます。キノコでは特に“ジコウボウ”(ハナイグチ)というのが有名で良く採れます。雨上がりのきのこフィーバーは見逃せません。
■タラの芽:4月〜5月。森林の伐採地や日あたりのいい場所に好んで生える。天ぷらがおすすめ。
■ワラビ:3月〜8月上旬。日あたりのいい土手や原っぱにツンツン生えて見つけやすい。おひたしが美味。
■ゼンマイ:4月〜6月中旬。沢沿いや渓節の斜面に群生する。茎ごと取って煮物などにする。綿帽子は食べない。
■ふきのとう:麓では2月頃から、山奥では7月頃まで湿った土手に群生。ふき味噌はごはんのおかずに最高。
【関連画像(中央高原周辺)】
Text: CoZy 1997-2001/4/1